【講義】根号のついた数
- 正解率:100.00%
- 解答数:5
EXAMPLE
例題
次の値を求め,ア~エに当てはまる数を半角英数字で入力しなさい。
- \( (\sqrt{5})^2 =\fbox{ア} \)
- \( (-\sqrt{5})^2 =\fbox{イ} \)
- \( \sqrt{5^2} =\fbox{ウ} \)
- \( \sqrt{(-5)^2} =\fbox{エ} \)
TEXT
テキスト解説
根号のついた数と2乗(平方)との間には,次のような関係があります。(ただし,\( a \)は正の数とします。)
- \( (\sqrt{a})^2 =a \)
\( \sqrt{a} \)は,「\( a \)の平方根のうち正のもの」を表します。つまり,「\( □^2 =a \)」となるような□に当てはまる正の数を表しているので,そのような数を2乗すればもちろん\( a \)になります。 - \( (-\sqrt{a})^2 =a \)
\( -\sqrt{a} \)は,「\( a \)の平方根のうち負のもの」を表します。つまり,「\( □^2 =a \)」となるような□に当てはまる負の数を表しているので,そのような数を2乗すればもちろん\( a \)になります。 - \( \sqrt{a^2} =a \)
\( \sqrt{a^2} \)は,「\( a^2 \)の平方根のうち正のもの」を表します。つまり,「\( □^2 =a^2 \)」となるような□に当てはまる正の数のことです。「\( a^2 \)」の平方根には,\[ a \times a =a^2, \ \ \ \ \ (-a)^2 =(-a) \times (-a) =a^2 \]
のように,\( a \)と\( -a \)の2つがありますが,そのうちの正のものであるので,
\[ \sqrt{a^2} =a \]
という関係が成り立ちます。
- \( \sqrt{(-a)^2} =a \)
\( \sqrt{(-a)^2} \)は,「\( (-a)^2 \)の平方根のうち正のもの」を表します。つまり,「\( □^2 =(-a)^2 \)」となるような□に当てはまる正の数のことです。この式だけを見ると,□に当てはまるのは\[ □=-a \]
のように考えられるので,
\[ \sqrt{(-a)^2} =-a \]
としたくなりますが,\( \sqrt{(-a)^2} \)は正の数,\( -a \)は負の数であるので等しくはありません。\( \sqrt{□} \)は,「□の平方根のうち正のもの」を表すので注意が必要です。\( (-a)^2 \)は,
\[ (-a)^2 =(-a) \times (-a) =a^2 \]
となるので,\( \sqrt{(-a)^2} \)も結局\( \sqrt{a^2} \)と同じものを表します。そのため,\( -a \)が「\( (-a)^2 \)の平方根のうち負のもの」を,\( a \)が「\( (-a)^2 \)の平方根のうち正のもの」を表すことになるので,
\[ \sqrt{(-a)^2} =a \]
という関係が成り立ちます。
MOVIE
動画解説