【講義】直交条件
- 正解率:21.25%
- 解答数:80
EXAMPLE
例題
次の直線と垂直になる直線の傾きを求め,ア~オに当てはまる数を半角英数字で入力しなさい。ただし,$\displaystyle -\frac{1}{2}$のような分数は,$\displaystyle \frac{-1}{2}$のように分子に符号を含む形で入力すること。
- $y =2x -5$
\[ \text{垂直になる直線の傾き:} \frac{\fbox{ア}}{\fbox{イ}} \] - $\displaystyle y =-\frac{2}{3}x +3$
\[ \text{垂直になる直線の傾き:} \frac{\fbox{ウ}}{\fbox{エ}} \] - $y =3.5 -0.25x$
\[ \text{垂直になる直線の傾き:} \fbox{オ} \]
TEXT
テキスト解説
次の図のように,原点Oを通る傾き$\displaystyle \frac{b}{a}$の直線$\displaystyle y =\frac{b}{a}x$(ただし,$a \ne 0$)と,この直線に垂直な直線$l$があります。また,直線$\displaystyle y =\frac{b}{a}x$上に点P$(a, \ b)$をとり,点Pから$x$軸に下ろした垂線の足をQとします。
直線$l$は,直線$\displaystyle y =\frac{b}{a}x$を原点を中心に反時計回り(左回り)に90度回転させたものだと考えることができるので,同じようにして△POQを原点を中心に反時計回り(左回り)に90度回転させます。すると,点Pは直線$l$上に移り点P’,点Qは$y$軸上に移り点Q’となります。このとき,△POQと△P’OQ’はぴったり重なる(合同な)図形であるので,P’,Q’それぞれの座標はP’$(-b, \ a)$,Q’$(0, \ a)$と表すことができます。
このことから,直線$l$の傾きは$\displaystyle -\frac{a}{b}$となり,ある直線に垂直に交わる直線の傾きは,「分子・分母と符号が逆になる」という関係が成り立ちます。つまり,
\[ \frac{b}{a} \times \left( -\frac{a}{b} \right) =-1 \]
より,2直線の傾きを$m$,$n$とすると,2直線が直交(垂直に交わる)しているとき,
\[ mn =-1 \]
という関係が成り立つことになります。
MOVIE
動画解説