【講義】直線上にある点を通る垂線
EXAMPLE
例題
下の図のような線分ABがあります。線分ABを1辺とする正方形(すべての辺の長さが等しく,すべての角の大きさの等しい四角形)を1つ作図しなさい。
TEXT
テキスト解説
次の図のような直線\( l \)上にある点Pを通る\( l \)の垂線の作図を考えます。
ここで,図のように直線\( l \)上に点Q,Rをとると,\( \angle \text{QPR} \)は一直線の作る角になるので,その大きさは,
\[ \angle \text{QPR} =180^{\circ} \]
になります。直線\( l \)の垂線は,直線\( l \)と垂直に交わる直線,つまり,直線\( l \)とその垂線の作る角の大きさは\( 90^{\circ} \)になるので,
\[ 180^{\circ} \div 2 =90^{\circ} \]
になることから,点Pを通る直線\( l \)の垂線は,\( \angle \text{QPR} \)の二等分線を作図すればよいことになります。
そこでまず,点Pを中心とする円をかき,直線\( l \)との交点をA,Bとします。そして,2点A,Bを中心とする等しい半径の円をかき,その2つの円の交点と点Pを結ぶことで,\( \angle \text{QPR} \)の二等分線,つまり,点Pを通る直線\( l \)の垂線を作図することができます。
以上のことから,次の手順により垂線を作図することができます。
- 基準となる点を中心とする円をかく
- 円と直線との交点を中心とする等しい半径の円をかく
- 2つの円の交点と基準となる点を結ぶ直線を引く
MOVIE
動画解説