【講義】長方形
EXAMPLE
例題
平行四辺形ABCDで,$\angle{\text{A}}$が直角のとき,この平行四辺形は長方形であることを証明しなさい。
TEXT
テキスト解説
4つの内角が等しい四角形(定義)を長方形といいます。長方形(四角形)の内角の和は$360^{\circ}$であるので,長方形の1つの内角は,
\[ 360^{\circ} \div 4 =90^{\circ} \]
になります。
長方形は,4つの内角が等しい四角形であることから,
\[ \angle{\text{A}} =\angle{\text{C}}, \quad \angle{\text{B}} =\angle{\text{D}} \]
のように表すことができます。つまり,長方形は,「2組の向かい合う角(対角)がそれぞれ等しい四角形」ということができるので,平行四辺形の特別なものと考えることができます。そのため,次の平行四辺形の定義や定理はすべて,長方形でも成り立ちます。
- 2組の向かい合う辺がそれぞれ平行
- 2組の向かい合う辺はそれぞれ等しい
- 2組の向かい合う角はそれぞれ等しい
- 対角線はそれぞれの中点で交わる
また,平行四辺形は次の各場合に長方形になります。
- 1つの内角が直角であるとき
- 対角線の長さが等しいとき
MOVIE
動画解説