【解説】
図のような3辺の長さで,a2+b2=c2である△ABCと,∠R=90°である△PQRがあります。
△PQRは∠R=90°の直角三角形であるので,三平方の定理より,
a2+b2=x2……①
また,仮定より,
a2+b2=c2……②
であるので,①,②より
x2=c2
xもcも辺の長さであるので,
x>0,c>0より x=c
よって,△ABCと△PQRは,3辺の長さがそれぞれ等しいので,
△ABC≡△PQR
合同な図形の対応する角の大きさは等しいので,
∠C=∠R=90°
となります。
このことから,次の図のような△ABCで,BC=a,CA=b,AB=cとするとき,△ABCが∠C=90°の直角三角形であれば,
a2+b2=c2
という三平方の定理が成り立ちましたが,これとは逆に,△ABCで,
a2+b2=c2ならば∠C=90°
という関係が成り立つことになります。