【解説】
「there」という英単語には「そこに」という意味がありますが,<There is(are) ~.>という形では「~があります。」という意味になり,初めて話題にのぼる何か(モノ)が存在していることを伝える場合に用います。また,文の最初の「there」には「そこに」という意味はありません。
英語の文では普通,【主語】,【動詞】の順になりますが,There is(are) ~.の構文では,be動詞の後ろに主語を置きます。このときbe動詞は,主語の名詞が単数のときは「is(was)」,複数のときは「are(were)」を用います。さらに,否定文を作るときには,be動詞の否定文と同じようにbe動詞の後に「not」をつけることで表しますが,疑問文では肯定文の主語とbe動詞の位置を入れ替えるのではなく,be動詞とthereの位置を入れ替えて(thereの前にbe動詞を出して)表すので注意をしましょう。
肯定文 | There | 【be動詞】 | 【主語】. |
---|---|---|---|
否定文 | There | 【be動詞】+not | 【主語】. |
疑問文 | 【be動詞】 | there | 【主語】? |
また,「~があります。」ということを表現するには,<【主語】+is(are) ~.>でも可能ですが,<There is(are) ~.>という形では初めて話題にのぼる何か(モノ)が存在していることを伝えるために用いるので,主語が特定のものには使いません。つまり,次のように使い分けます。
- 「(特定のもの)があります。」:【主語】+is(are) ~.
(例)My dog is ~. - 「(不特定のもの)があります。」:There is(are) ~.
(例)There is a dog ~.