【解説】
不定詞の名詞的用法で「~すること」を主語として用いることができますが,不定詞を主語の位置(文の先頭)に置くと,頭でっかちな文になる場合があります。
【主語(不定詞)】 | 【動詞】 | 【補語】. | 日本語 |
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To read this English book | is | difficult. | この英語の本を読むことは難しい。 |
このようなとき,次のように「it」を主語にして不定詞を後に置くことで,頭でっかちでない文を作ることができます。
【主語(It)】 | 【動詞】 | 【形容詞】 | 【不定詞】. | 日本語 |
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It | is | difficult | to read this English book. | この英語の本を読むことは難しい。 |
「It」は形の上では主語になりますが,不定詞の部分が実際には主語を表すので,この「It」には「それは」などという意味はなく,文全体で「~するのは(形容詞)だ」といった意味を表します。
「(人)が~するのは(形容詞)だ」というように,不定詞の動作をする人を示すには,不定詞の前に<for +(人)>を置きます。
英語 | 日本語 |
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It is difficult for me to read this English book. | 私にとってこの英語の本を読むことは難しい。 |