【講義】2数の商
- 正解率:100.00%
- 解答数:5
EXAMPLE
例題
次の計算をし,ア~エに当てはまる数を半角英数字で入力しなさい。
- \( 10 \div 2 = \fbox{ア} \)
- \( 16 \div (-8) = \fbox{イ} \)
- \( (-14) \div (-2) = \fbox{ウ} \)
- \( (-35) \div 7 = \fbox{エ} \)
TEXT
テキスト解説
割り算は,「数を除する計算方法」であるので除法といい,その計算結果を商といいます。
割り算は掛け算の逆の計算で,\( 2 \times □ =6 \) のような掛け算の式の□にあてはまる数を求める計算です。このことを,
\[ □ =6 \div 2 =3 \]
のように表します。ここで,1つ確認をしておくと,
\[ \textbf{(正の数)} \times \textbf{(正の数)} =\textbf{(正の数)} \]
であったので,「2」と「6」が正の数であることから,□にあてはまる数も正の数になります。このことから,
\[ \textbf{(正の数)} \div \textbf{(正の数)} =\textbf{(正の数)} \]
ということがわかります。
では次に,\( (-2) \times □ =-6 \) という式ではどうでしょうか。
\[ \textbf{(負の数)} \times \textbf{(正の数)} =\textbf{(負の数)} \]
になるので,□には正の数が入ることになります。次に,符号を無視して考えると,2と掛けて6になる数は3になります。このことから□は,
\[ □ =(-6) \div (-2) =3 \]
ということになり,
\[ \textbf{(負の数)} \div \textbf{(負の数)} =\textbf{(正の数)} \]
ということがわかります。
また,\( 2 \times □ =-6 \) という式では,
\[ \textbf{(正の数)} \times \textbf{(負の数)} =\textbf{(負の数)} \]
になるので,□には負の数が入ることになります。次に,符号を無視して考えると,2と掛けて6になる数は3になります。このことから□は,
\[ □ =(-6) \div 2 =-3 \]
ということになり,
\[ \textbf{(負の数)} \div \textbf{(正の数)} =\textbf{(負の数)} \]
ということがわかります。
最後に,\( (-2) \times □ =6 \) という式では,
\[ \textbf{(負の数)} \times \textbf{(負の数)} =\textbf{(正の数)} \]
になるので,□には負の数が入ることになります。次に,符号を無視して考えると,2と掛けて6になる数は3になります。このことから□は,
\[ □ =6 \div (-2) =-3 \]
ということになり,
\[ \textbf{(正の数)} \div \textbf{(負の数)} =\textbf{(負の数)} \]
ということがわかります。
以上のことから,2数の商についてまとめると次の表のようになり,「同符号の2数の商は正,異符号の2数の商は負」という関係になっています。
計算 | 答え |
---|---|
\( \textbf{(正の数)} \div \textbf{(正の数)} \) | 正の数 |
\( \textbf{(正の数)} \div \textbf{(負の数)} \) | 負の数 |
\( \textbf{(負の数)} \div \textbf{(正の数)} \) | 負の数 |
\( \textbf{(負の数)} \div \textbf{(負の数)} \) | 正の数 |
このことを利用して,正の数と負の数の除法も乗法と同じようにして,次の手順で計算します。
- 表の関係から,まず符号を決める(計算した答えが正の数になるのか,負の数になるのかを考える)。
- 符号を除いた数(絶対値)を計算(割り算)する。
MOVIE
動画解説