【講義】移項
- 正解率:50.00%
- 解答数:6
EXAMPLE
例題
次の方程式で,文字の項を左辺に,数の項を右辺に移すとき,ア~エに当てはまる数式や文字を半角英数字で入力しなさい。
- \( 5x -2 =9x +6 \)
\[ \fbox{ア} =\fbox{イ} \] - \( 10x +3 =-6x +9 \)
\[ \fbox{ウ} =\fbox{エ} \]
TEXT
テキスト解説
方程式は,「等式の両辺に同じ数を足したり,引いたり,掛けたり,割ったりしても,等式は成り立つ」という等式の性質を利用し,
\[ x =□ \]
という形に変形することで解くことができます。
例えば,「\( x -12 =3 \)」のような方程式は,
\begin{align}
x -12 &=3 \cdots \cdots ①\\
x -12 +12 &=3 +12 \\
x &=3 +12 \cdots \cdots ②\\
&=15
\end{align}
と変形できますが,ここで,①の式と②の式を観察してみると,
\[ x -12 =3 \longrightarrow x =3 +12 \]
のように,左辺の「\( -12 \)」という項が,右辺に「\( +12 \)」という形になって移されたと考えることができます。
同じようにして,「\( x +19 =-5 \)」という方程式では,
\begin{align}
x +19 &=-5 \cdots \cdots ③\\
x +19 -19 &=-5 -19 \\
x &=-5 -19 \cdots \cdots ④\\
&=-24
\end{align}
と変形することで解くことができますが,③の式と④の式を観察してみると,
\[ x +19 =-5 \longrightarrow x =-5 -19 \]
のように,左辺の「\( +19 \)」という項が,右辺に「\( -19 \)」という形になって移されたと考えることができます。
以上のことから,等式の性質を利用すると,方程式の一方の辺にある項は,符号を変えて他方の辺に移されることになり,このことを移項するといいます。
MOVIE
動画解説