【講義】比例式
- 正解率:66.67%
- 解答数:6
EXAMPLE
例題
次の式で\( x \)の値を求め,ア,イに当てはまる数を半角英数字で入力しなさい。
- \( 4 : 5 =12 : x \)
\[ x = \fbox{ア} \] - \( 6.3 : x =7 : 5 \)
\[ x = \fbox{イ} \]
TEXT
テキスト解説
比を\( a : b \)と表したとき,\( a \)を前項,\( b \)を後項といい,\( a \)には比べる量,\( b \)にはもとにする量が入ります。そして,比\( a : b \)に対し,\( a \)を\( b \)で割った値\(\displaystyle \frac{a}{b} \)を比の値といいます。
\( a : b \)の比の値を考えるとき,\(\displaystyle \frac{a}{b} \)なのか\(\displaystyle \frac{b}{a} \)なのか迷うときがあると思います。\( a \)と\( b \)のどちらが比べる量で,どちらがもとにする量なのかがはっきりわかっている人は,そのように迷うこともないと思いますが,記号「:」の真ん中に横棒を入れて「÷」にし,割り算を分数で表すことによって,比から比の値への変換を考えることができます。
\[ a : b \longrightarrow a \div b \longrightarrow a/b \longrightarrow \frac{a}{b} \]
「\( 2 : 3 \)」と「\( 6 : 9 \)」のような2つの比があり,その比の値が,
\[ 2 : 3\textbf{の比の値:}\frac{2}{3}, \ \ \ \ \ 6 :9\textbf{の比の値:}\frac{6}{9} =\frac{2}{3} \]
のように同じになるとき,それらの比は等しいといい,
\[ 2 : 3 =6 : 9 \]
と表せ,このような式を比例式といいます。
また,
\[ a : b =c : d \cdots \cdots ① \]
であるとき,2つの比の比の値は等しいので,
\[ \frac{a}{b} =\frac{c}{d} \]
のように書き表すことができ,これも比例式です。そして,分母をはらうため,両辺に「\( bd \)」を掛けると,
\begin{align}
\frac{a}{b} \times bd &=\frac{c}{d} \times bd \\
ad &=bc \cdots \cdots ②
\end{align}
となります。①の式から,\( ad \) は等号をはさんで外側の項(これを「外項」といいます)の積,\( bc \) は等号をはさんで内側の項(これを「内項」といいます)の積になっているので,2つの比が等しいとき,
\[ \textbf{(外項の積)} =\textbf{(内項の積)} \]
という関係が成り立ちます。
MOVIE
動画解説